こんばんは。
言葉をつむぐ 松本尚子の「心が伝わる話し方教室」の主宰、フリーアナウンサー・ナレーターの松本尚子です。
今日は、毎年ご依頼くださるクライアント様の株主総会のナレーション収録日でした。
株主総会のナレーションは読み手泣かせの原稿です(笑)難解な経済用語が多々並んでいるためとちりやすく、滑舌を余程良くして臨まなければ難解な言葉のひとつひとつの音をはっきり出すことができません。IT業界の株主総会の原稿はさらに読み手泣かせです。これまた難解なカタカナ用語がズラッと並びます。
私にとっては、経済用語もIT用語も、ともに普段使わない言葉なので頭に入っていません。文字を的確に追うしかないのです。
下読みの時にスラスラ読めるまで何度も何度も繰り返し練習しますが、滑舌の練習の大切さを痛感します。正しい口の開け方で、口を大きく開けて、腹式呼吸で、しっかりと張りのある声で行います。外郎売りや早口言葉、発音練習など滑舌の練習になるものを口がスムーズに動くまでやります。
高音から低音まできちんと出るための発声練習も欠かせません。私は高音と低音でしばらく発声した後、歌を歌って調整します。ゆっくりの曲、速い曲、高音の曲、低音の曲、それらが交じり合っている曲など、いろいろ歌って出づらい音階があれば出るまで調整します。
ナレーション当日はさらに入念に声を整え、最後の下読みをしてスタジオに出かけます。
潤いのある声、鼻声厳禁をモットーに出掛け、無事に収録が終わり、クライアント様からOKをいただくとホッと胸を撫でおろします。お褒めの言葉までいただけるとルンルン気分で帰途につけます。
その瞬間のために滑舌練習は発声練習とともにとっても重要な練習です。今後も精進いたします。