名前を伝える時、少し意識してみませんか?

こんばんは。言葉をつむぐ「心が伝わる話し方教室」主宰の松本尚子です。

みなさんは自分の名前を伝える時、何か意識していることはありますか?

仕事で毎日電話を受けていますが、名前が聞きとれないケースが多々あります。

田中、鈴木、中村、松本など。比較的多い名前は聞き取れますが、あまり聞き慣れない名前の場合、聞き取れないことが結構あります。

そして名前を伝える時に伝えようと意識している方、全く意識していない方の違いもはっきり伝わります。

よく聞き返される方はゆっくりはっきりと伝えたり、「たちつてとつがわです。」などと仰います。恐らく「がわ」と間違われることが多々あるのでしょうね。こちらもはっきりと分かるのでとても有り難いです。ゆっくり言ってくださる方にも感謝しています。

問題は、なかなか馴染みのないお名前の方が、ぼそぼそと言う時、聞き取れない速さで言う時です。聞き返すのも精神的に3回が限度ですよね。この方は、本当に自分の名前を伝えようとしているのだろうかと思ってしまいます。

仕事では間違いがあってはいけないので、必ず確実に聞き取る必要があり、「大変申し訳ございませんが、もう少しゆっくりとおっしゃっていただけますでしょうか。」と言わざるを得ない時も多々あります。伝える気持ちを持っておっしゃってくださればこんなに何度も聴き返さなくて済むのにと恐縮しながら思ってしまいます。

名前を伝える時は相手に伝えるんだ!と意識するだけで話し方は自ずと変わってくると思うのです。

ゆっくり、はっきり、間違われやすい発音は「とまとのト」など例を挙げて伝えると確実に聞き取ってもらえますし、お互いに気持ちよく次の話に進めます。

伝える時は「伝えるんだ」とういう意識を持ちましょう。

「ひ:と「し」や「つ」と「す」など聞き間違いやすい音は結構あります。自分の名前は誰が聞いてもすぐに分かってもらえる音か一度意識してみてください。

ちなみに私はそこをとても意識しているので、お客様の名前を第三者に伝える時に聞き直されたことは一度もありません。あえてゆっくり言う、聞き取りにくい、あるいは迷うかなと思われる音は「」などたとえを出して伝えています。

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