終戦記念日

こんにちは。言葉をつむぐ「心が伝わる話し方教室」主宰の松本尚子です。

今年も終戦記念日を迎えました。私は昔から戦争の話を聞くのが好きです。大切な話なのにどんどんリアルで経験された方が減っていき、生で聞ける機会も減ってきました。テレビでも昔はドラマやアニメ、ドキュメンタリーなどたくさん放送されていましたが、今年はドキュメンタリー2本しか目にしませんでした。

私が行っている敬老館での講座には80歳以上の方もたくさんいます。直接伺ってみました。

「私は3歳で、父親におぶわれてたんだけど、向こうの空が真っ赤になってねえ。それはしっかり覚えてる。」(中央区佃)

「明治座は避難所になっていたんだけど、そこにたくさんの人が逃げ込んで、酸欠で窒息死したの。爆弾じゃなくて、酸欠でたくさんの人が亡くなったの。私の母は履いていた下駄で窓ガラスを割って、そこから逃げて、それで私が生まれたの。」(中央区浜町)

「僕はね、家族に手を引かれて三越デパートの地下に逃げてたよ。」(中央区室町)

「疎開の手伝いをしていたよ。埼玉から東京に戻ってきた翌日の3月9日は爆撃がひどくて逃げ込んだ。」(中央区室町)

話の中では、軍隊用語など私には分からない言葉も出てきます。「15?」と思ったら「銃後」(銃を構える人の後ろでその手伝いをする)だったり。

90歳くらいの方でないとしっかりとした記憶はない。本当に語り部、生き字引と言われる方は貴重です。

浜町の敬老館は昔は中学校だったそうです。79歳の方が、「僕はここの中学校に通っていたよ。そして今は敬老館になってまた通ってるよ。」と笑顔で話してくださいました。

みなさんにとっては若い私(実際は若くないけど、みなさんにとっては、笑)にいろんな話をしてくださいます。私はそんな話を聞くのが大好きです。

いつもいつも元気な高齢者からたくさんの元気をいただいています。

浜町会館のここの空間、居間みたいで何だか心地いい。

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