こんばんは。言葉をつむぐ「心が伝わる話し方教室」主宰の松本尚子です。
今日はお客様からとても励みになる嬉しいお言葉をいただきました。電話を取ったら78歳のおばあさまでした。
何か聞きたいのでしょうが、うまく自分の言いたいことを伝えられないようでした。キーワードに耳を澄ませ、聞きたいことを探りました。
そして、聞きたいことが分かりました。ご案内するとWEBを見ることもパソコンを触ることもできないとのことでお困りでした。そこで、おばあさまに寄り添い、ひとつひとつの疑問をお調べしたり、関係部署に問い合わせたりしてお伝えしていきました。
おばあさまがとても感激され、電話の最後にこんな嬉しいことをおっしゃってくださいました。嬉しかったので全文書きます。
「貴女の声はとても聴きやすくて、素敵な声ですね。声がきれいですね。聴いていて気持ちが良くなる声です。
お忙しいでしょうに、こんなにご親切にご丁寧に何も分からない私にお付き合いくださり、今私はとても感激して感動しています。こんなに感激したのは久々です。
私はもう78歳なんです。いつも、年寄りで何も分からないので煙たがれて面倒臭がられるのに、貴女はこんな私を面倒臭がらず丁寧に付き合ってくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。
今日は私はとても幸せでいい気持ちになりました。
貴女の電話案内、電話応対に私は太鼓判を押します。
名前を教えていただけますか。私が伺う時はお会いできるのでしょうか。それは無理ですよね、会えませんよね、きっと。」
私もとても嬉しく思ったので、お礼を伝えました。仕事をする上で励みになったことも伝えました。
そしたら、おばあさまの声が涙声になり、
「実は一昨年主人を亡くし、去年は息子を亡くしました。以来気持ちが塞ぎこんで明るい気持ちになれませんでした。でも、今日は松本さんの素敵な対応と話し方で私の気持ちが久々に明るく幸せな気持ちになりました。本当に有り難うございました。」
と、身の上話もされました。寂しかったのでしょうね。そして、いろいろ人様に質問して煩わせてはいけないと遠慮されていたのでしょうね。
ご主人とご子息を亡くされたことに心を寄せた言葉をおかけした上で、分からないことがあったら何でも気軽にお聞きいただいていいということなどもお伝えしました。
おばあさまのお陰で、相手が何を伝えたいのかをしっかり聞き、どういう言葉を伝えたら心に伝わるのか、満足していただけるのかを常に考えながら話すことの大切さを改めて感じました。
明日からも頑張ろうっと!!